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「空亡自ら旺じて用あらば、すなわち大器大用の器なり。又いわく:これを叩いて声あるは、虚中にあらざるはなし。ゆえに大人の命たるには、虚中の徳を備うべし。月・日・時の三位すべて空亡なる者は、大貴人たるを害せず。もし二位に値するのみならば、官ありといえども大ならず。」
空亡は八字の中でも特殊な神煞で、はっきりした二面性を持ちます。空亡は、ちょうど鐘や磬の器のように、中が空であってこそ響き、虚の中に徳があれば大器となるとされます。命に空亡を帯びる人は、多くの場合、俗世を超えた気質を持ち、物事にとらわれず、考え方も独特です。一方で、理想ばかり高く現実に根を下ろしにくく、地に足のついた行動が苦手になりやすい面もあります。空亡は吉凶いずれの力も弱め、命局全体をやや穏やかな方向へとならしていく働きがあります。
空亡が吉に働く条件は、自ら旺じて用をなし、虚中の徳を備え、月・日・時の三位すべてが空亡であることです。この場合は大貴人の命を損なうことなく、胸襟が広く、凡俗を超えた人物になりやすいとされます。空亡が凶に出る場合は、性格が頑固で偏りやすく、理想ばかり追い求めて、一生の成敗が不安定で、計画がなかなか実現しにくい傾向があります。命中に空亡を帯びる人は、哲学・宗教・芸術など、精神的・形而上的な分野の仕事に従事すると、この超然とした特質の長所を発揮しやすいでしょう。
「甲子・乙丑は戌亥を見、甲戌・乙亥は申酉を見る、等々十二甲子を巡って推す。」