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「対冲をもって飛刃と為す。」
飛刃とは羊刃の対冲位、すなわち羊刃が位置する地支に相冲する地支のことです。古文の記述は簡潔ですが、その意味するところは深く、飛刃は羊刃の力が反転してぶつかってくる衝撃を象徴します。その名のとおり、刃が飛んでくるように来勢は迅速で予測しがたく、その対冲の力はしばしば羊刃そのものよりも激しく働き、主として突発的な事故や外傷、思いがけない災難として現れやすいとされます。
飛刃は主に突発的な災害・意外な傷害を司り、その破壊力は非常に強いとされます。用神の取り方は羊刃との対冲関係にもとづき、たとえば甲の羊刃は卯にあり、その対冲である酉を飛刃とし、乙の羊刃は寅にあり、その対冲である申を飛刃とみなします。丙・戊の羊刃は午にあり、その対冲である子が飛刃となる、といった具合です。飛刃は凶煞ではありますが、もし貴人星などの吉神によって化解されれば、かえって武職や権威、果断な行動力として発現することもあり、「凶の中にも吉あり」という命理の弁証的な見方をよく体現する神煞と言えるでしょう。
「甲の羊刃は卯にあり、地支に酉を見ればすなわち飛刃と為す。乙の刃は寅にあり、寅申相冲すればすなわち飛刃と為す等。」