基本情報
- 卦名:坤卦
- 卦序:第2卦
- 構成:
- 属性:純陰の卦
- 爻コード:000000
卦象の詳細解説
一、易経原文
坤:元亨、利牝馬之貞。君子有攸往、先迷後得、主利。西南得朋、東北喪朋。安貞、吉。
二、象辞
象曰:地勢坤、君子以て厚徳を以て物を載す。
> 現代語訳:大地は広く厚く、万物を育みます。私たちもまた、落ち着きと包容力を持ちましょう。足元を固め、誠実な行いで人を支え、一つひとつの事を着実に成し遂げてください。
三、彖辞
《彖》曰:至哉坤元、万物資生し、乃ち天に順承す。坤厚く物を載せ、徳合して疆り無し。含弘光大、品物咸亨。牝馬は地の類、地を行きて疆り無く、柔順にして利貞。君子攸行、先迷いて道を失い、後順にして常を得。西南に朋を得るは、乃ち類と与に行くなり。東北に朋を喪うは、乃ち終に慶有り。安貞の吉は、地に応えて疆り無し。
卦辞の詳細解説
核心的な意味(坤卦のポイント)
- 元亨:道は順調ですが、大きな流れに従うことが大切です。
- 利牝馬之貞:母馬のように着実で穏やか、そして忍耐強くあること。正道を守って行動すれば、よりスムーズに進めます。
- 先迷後得主:最初は戸惑うこともあるかもしれませんが、少しずつ探っていけば必ず方向性が見えてきます。
- 西南得朋:人の集まる場所へ向かえば協力者に出会いやすく、共に行動することで物事が円滑に進みます。
- 東北喪朋:一人で無理に進もうとすれば協力者は減るため、決断する前にはよく考えましょう。
- 安貞吉:心を落ち着かせ、着実に行動すれば、良い結果が得られるでしょう。
爻辞の詳細解説
初六
霜を履めば堅氷至る。
释义:薄霜を踏むのは、これからさらに寒くなる兆しです。小さな変化から先の流れを読み取り、早めに準備しておきましょう。
《象》曰:霜を履めば堅氷至るとは、陰初めて凝るなり。その道に従えば堅氷に至るなり。
象传释义:陰の気が集まり始めた段階では、小さな兆しが徐々に大きくなります。この流れのまま進めば、やがて硬い氷となります。だからこそ、リスクは早めに対処しておきましょう。
六二
直、方、大。習わざるも利あらざるなし。
释义:正直で心広く、ありのままの自分でいれば大丈夫です。無理に飾らなくても自然と道は開けます。大地のように地に足をつけ、安定しているほど強い力が生まれます。
《象》曰:六二の動くは、直にして方なるなり。習わざるも利あらざるなきは、地道の光るなり。
象传释义:決まりを守り正道を歩めば、無理に振る舞わなくても自然と上手くいきます。これは大地が持つ包容力があなたを後押ししているからです。
六三
章を含みて貞なるべし。或いは王事に従い、成すことなけれども終りあり。
释义:才能は内に秘め、自分の役割をしっかりと守りましょう。大きなプロジェクトでは手柄を急いで奪おうとせず、責任を持って最後までやり遂げればそれで十分です。
《象》曰:章を含みて貞なるべしは、時を以て発するなり。或いは王事に従うは、知の光大なるなり。
象传释义:実力は温存し、適切なタイミングで発揮しましょう。チームの一員として大きな仕事に携わるのは、視野を広げ、経験を積むためです。
六四
嚢を括る。咎なし、誉なし。
释义:袋の口を結ぶように、口を慎み慎重に行動しましょう。目立つことはありませんが、トラブルを避け、身を守ることができます。
《象》曰:嚢を括りて咎なきは、慎みて害なきなり。
象传释义:重要な局面では言動を控え、慎重であれば損をすることはありません。何より安全が第一です。
六五
黄裳。元吉。
释义:立場が上になっても謙虚さを忘れずに。黄色の裳をまとうように、穏やかで目立ちすぎない振る舞いこそが、最も良い状態です。
《象》曰:黄裳元吉なるは、文の中に在るなり。
象传释义:真の美しさは外見ではなく内面にあります。心が落ち着き、外見は控えめであるからこそ、長く続く道が拓けます。
上六
龍野に戦う。其の血玄黄なり。
释义:物事が極端に進むと正面衝突を招き、共倒れになりかねません。勝ち負けにこだわって自分を追い詰めるのは避けましょう。
《象》曰:龍野に戦うは、其道窮まるなり。
象传释义:行き詰まると衝突が起きやすくなります。引き際を見極め、別の道を選ぶ方が賢明です。
用六
永く貞なるに利し。
释义:正道を歩み続けることが最も確実です。柔軟さと忍耐を保ち、着実な歩みを長期的な視点に活かしましょう。
全体の意味
1. 厚徳載物の知恵
「地勢坤なり。君子以って厚徳を以て物を載す」。大地は厚みと包容力で万物を育みます。これは私たちに、基盤をしっかりと固め、徳と実力を磨き、着実な努力でより多くの機会を掴むよう教えています。
2. 陰柔の力(順応しつつ節度を持つ)
- 順応:自然の流れに従い、無理な対立を避ける。
- 包容:異なる意見に耳を傾け、多様な立場を受け入れる。
- 堅忍:外見は柔らかく内面に芯を持ち、困難に耐える。
- 謙遜:目立つことを求めず、適切な人に機会を譲る。
3. 坤の道における処世術
安定と支えを重視します。協調性を発揮して土台を固め、焦らず着実に進めましょう。他者を支えつつ、チームに安心感を与える存在になりましょう。
4. 人生への示唆
- 信頼される人徳と忍耐力を養う。
- 柔よく剛を制す:正面からぶつからず、知恵と時間で着実に勝ち取る。
- 長期的な視点を持ち、忍耐の力を信じる。
- 正しい方向と適切なパートナーを選び、一人で無理をしない。
日常生活での活用法
坤卦が教えてくれること